ニュートン原器　(原器)　技術用語解説

2024年2月20日研削研磨の技術用語

ニュートン原器とは？

そもそもニュートンとは？から始まります。ニュートンとは、レンズや平面ガラスを重ね合わせることで、同心円の干渉縞(ニュートンリング)が発生する現象のことです。これは鏡面状態でないと発生しません。

原器とは？製造の際に使用される原型またはマスター形状のことを指します。
レンズの場合ですと製造されるレンズの正確な形状と曲率を決定するための基準となるものです。

ニュートン原器とは？
ニュートンのマスター・手本形状の事を指します。

達人：「新人君、研磨を学びたいならまずニュートン原器を作ってごらん」
新人：「え？作れるんですか？」
達人：「作れるよ、３枚作ってね。なぜ3枚必要なのかは作ってみれば分かるよ」
新人：「ええぇ…」

そういえば…私も入社した当時に大先輩に同じ事を言われました。
「まずニュートン原器作ってみろ」当時は愛想笑いで返してたものの、本当に大事な事だったのではないかと思います。
今年中にやることリストに入りました。
※写真は40年以上前のレンズ原器

この記事を書いた人