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モース硬度 技術用語解説

モース硬度とは?
鉱物の硬さを表す尺度で、フリードリッヒ・モースが1812年に提案したものです。
ある物質が他の物質によって傷つけられるかどうかを基準にしています。
1(最も柔らかい)から10(最も硬い)までの10段階で表されます。

  1. トールク: 非常に柔らかく、爪で傷つけることができます。
  2. 石膏: 爪で少し傷つけることができる程度の硬さ。
  3. 方解石: 銅貨で傷つけることができます。
  4. 蛍石: 鋼のナイフで傷つけることができる硬さ。
  5. 燐灰石: ガラスを傷つけることができます。
  6. 長石: 簡単にガラスを傷つけることができます。
  7. 石英: 鋼を傷つけることができます。
  8. トパーズ: 実用的な目的で使用されるほぼすべての物質を傷つけることができます。
  9. サファイア(コランダム): ほとんどの物質を傷つけることができます。
  10. ダイヤモンド: すべての自然物質の中で最も硬く、他のすべての物質を傷つけることができます。

~会話例
新人:先輩、モース硬度って何ですか?
先輩:硬さを表す尺度だよ、ダイヤモンドが一番硬くて10。だからダイヤで削る工具が多いんだ。
新人;なるほど、じゃあ酸化セリウムも硬いんですか?
先輩;良い質問だね、モノを削ったり磨いたりするのには対象物より硬ければ良い訳ではないんだ。
先輩:削る相手に応じて工具の硬さも変える事が重要だよ。
新人:で、酸化セリウムの硬度はいくつなんですか?
先輩:えっと…(スマホで調べる)
先輩:6~7って言われてるよ!

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