研削研磨に関わる基礎知識・現場の声をお届けします📡

クーラント流し忘れで、キャリアが焼けた

コンニチワ!研削研磨ドットコムです。

あっという間に4月ですよ!
4月といえば新入社員…皆様の会社にも新入社員は入りましたか?
既に絶賛OJT中ですか?
最近は新人雇うのも大変ですよね、人手不足…賃上げ…働き方改革…

と、弊社では…
うちのような限界町工場に新卒社員なぞ来る訳もなく、知り合いを辿って中途で入っていただくのが精一杯です。
結果上がり続ける平均年齢
いずれ研削研磨ドットコムでも社員募集しますので、ご興味があれば話だけでも如何でしょうか!?

そして新しい仲間が増えると「教育」が必要です。
教育も大変ですよね、教えるのも教えられるのも大変。
だからこそ「共育」と言うんですね。


そして人が変わると視点が変わる
視点が変わると想像しなかったトラブルが発生する。
今回は「現場で起こったうっかりミス」です。

その日も両面機を動かしながら、教育中でした。

先輩:「キャリア加工してる間に、これ測定してくださいー」
新人:「はい」
先輩:「カチカチカチ(ダイヤルゲージの音)…」

新人:「なんか…焦げ臭くないですか?」
先輩:「えっ?」

臭いの元を確認してみると…
なんとキャリアが焦げて、溶けていました。

原因はシンプル、クーラントの流し忘れです。

現場アルアルですよね。
うっかり流し忘れるクーラントや、排水の切替、両面機のフック…
私も何度もあります。
が、溶けたのは初です。

ちなみに…なぜクーラントを流さないと焦げるのか?

理由は大きく3つあります。

① 摩擦熱の急上昇
研磨は常に摩擦が発生しています。
クーラントがないと熱が逃げず、
局所的に一気に温度が上がります。

② 潤滑不足による“焼き付き”
クーラントは冷却だけでなく、
潤滑の役割も持っています。
これが無いと、キャリアと定盤の接触が強くなり、
素材同士が擦れて焼き付きます。

③ 砥粒排出不良による異常摩擦
通常はクーラントで砥粒や削りカスを流しますが、
流れていないとその場に滞留し、
異常な摩擦状態になります。


一見すると「ただのミス」ですが、実際には…
・冷却/潤滑/排出という研磨の基本が入っていました。

あークーラント忘れたら焦げたーではなく、なぜ忘れたのか?
そして…なぜ焦げる現象が起きたか?と考えると深いですよね。


そしてこれは新人のミスというより”誰でも起こしうる現象”です。

皆様の現場でも似たような事がありませんか?
弊社ではこのトラブルの後にこちらを機械の前に貼りだしました。
※元々貼っていたのですが、それでも起きたのでバージョンアップです


如何でしたか?
ミスがあるからこそ現場の仕組みが発展していきます。
それでも同じミスが起きたらまた仕組みが変わっていきます。

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