研削研磨に関わる基礎知識・現場の声をお届けします📡

異変に気付けるか?気付くは構造で作られる。

こんにちわ!研削研磨ドットコムです!

先日現場でこんな事がありました。
この動画はその時の機械音です。

※音が出ます

異音に気付かれたでしょうか?
この時点では、
「どこが悪いのか」
「本当に異常音なのか」
「ただ擦れてるだけなのか」
まだ分かりません。
ただ一つだけハッキリしているのは、「いつもと違う」という事です。

こういった日常のトラブル?が毎日起こるので、検証したい事は山ほどあるものの、
日々色んな事が起こりなかなか手が回りません💦

これは私達だけでなく、
皆様の日々の仕事も同じではないでしょうか。

日常業務だけで精一杯。
そこに「+αで何かに気付く」となると、なかなか難しい…

今回はその「気付く力」について深堀しようと思います!

「気付く力」は、センスや才能の話ではない

早速ですが、気付くという行為を式で表すと

気付き=現在の状態ー記憶されている基準状態

研削研磨の業界に関わらず「気付く」ってなかなか難しい事ですよね。
なぜならーーー
気付く為には、まず”知っている事”が必要だからです。

・それが「通常」なのか
・それとも「通常ではない」のか

これを判断するにはそもそも「通常」を知らなければいけません。
知らないものは変化しても「変化として認識できない」のです。
つまり、いつもを知らないので違和感を感じない。

日常に置き換えて考える

・彼女の髪型が変わった
・奥様のネイルが変わった
・彼氏の車のホイールが変わった
・お気に入りの漫画が実写化された
・お気に入りアニメの声優が変わった

本人にとっては大きな変化でも、見る側が「変化前を知らなければ」それは変化ですらありません。

※こちらのミッ…じゃないマウスに違和感を感じますか…?

「気付ける人」は、なぜ評価されるのか?

一方で小さな変化に自然と気付ける人がいます。
「あ、髪切ったね」
「あれ?ネイル変わったね」
たった一言ですが、言われた側は意外とよく覚えているものです。
※昨今はこれもハラスメントに該当する可能性があるので本当に気を付けて下さい!


よく気付ける人は「モテる」と言われますが、これは偶然ではありません。

気付く
=過去の状態を覚えている
=相手をしっかり見ている

という情報が相手に伝わっているからです。

私を見てくれている。私に少なからず興味を持ってくれている。
その変化に気付けず、絶妙な空気になった事はないでしょうか。
逆にその変化に気付けるようになると「モテる」…事もありますよね。

研削研磨的に言うと…「気付きは差分検出」

研削研磨の話に戻します。
「気付く」とは、新しく何かを発見してる訳ではありません。
過去の状態(記憶/経験)と、今の状態の差分を見ているだけです。

つまり、
基準(通常状態)を持っている人だけが
今の状態との差分(違和感)を検出できる。
という構造になっています。

基準を知らなければ異常は異常として現れません。

「気付けない理由」はとてもシンプル

逆の視点です、では気付けない理由は…
・見ていない
・覚えていない
・比較していない
このどれか、もしくは全部です。
忙しさそのものが原因ではなく、基準が頭の中に作られていない事が原因です。

研削研磨の現場も同じ

研削研磨の現場でもまったく同じ事が起きています。

・定盤の減り方
・加工音/機械音の変化
・スラリーの挙動
・ワーク表面の違和感
・ワークの回り方の違和感

「何かおかしい」と気付ける人は、異常を見ているのではありません。
”いつも通り”をよく知っている人です。

会社も同じですよね。
・雰囲気
・給与
・評価制度
・福利厚生
自分の会社が良い会社なのかどうかも”
一般的な会社”を知って初めて判断できます。
比較対象があるかどうかで見える景色は大きく変わります。

新人には見えないものが、ベテランは一瞬でわかる。
それは感覚が鋭いのではなく、
比較対象が蓄積されているからなのです。

記録と検証が価値を持つ

今回辿り着きたいポイントはここです。
基準を記憶だけに辿ると曖昧になります。
だからこそ
・データを残す
・状態を言語化する
・検証を繰り返す
これらが気付きやすい現場を作っていきます。

冒頭の動画は異音の原因を説明する為のものではありません。
価値があるのは「いつもと違う」と気付けた事そのものです。

異常は壊れた主観に起きるのではありません。
ほとんどはその前に「違和感」として現れます。

この違和感に誰でも気付ける現場、会社はどう作るのか。
次回は「ベテランの勘」について掘り下げたいと思います。

勘の良い皆様ならお気づきですよね、そう”勘”も”気付き”と繋がっている…。

ではまた!

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