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ソーダ(ライム)ガラス・青板とは?技術用語 素材編

ソーダ(ライム)ガラス・青板とは?

ソーダガラス(青板)は、一般的には「ソーダライムガラス」とも呼ばれ、ガラスの主成分であるシリカ(SiO2)にソーダ灰(Na2O)と石灰石(CaO)を加えて作られる最も一般的なタイプのガラスです。ソーダガラスは、低コストで製造が容易なため、窓ガラス、ボトル、一般的な食器など幅広い用途に使用されています。

ソーダガラス(青板)の特性

  • 透明性: 高い透明度を持ち、光の透過性が良いため、窓ガラスや容器などに適しています。
  • 加工しやすさ: 比較的低温で溶けるため、成形や加工がしやすい特性を持っています。
  • 化学的安定性: 多くの化学物質に対して安定していますが、強酸や強アルカリには弱いです。
  • 熱膨張率: 熱膨張率が比較的高いため、急激な温度変化には割れやすいです。

研削研磨におけるソーダガラス(青板)の利用

研削研磨において、ソーダガラスはその柔軟性と加工しやすさから、多様な形状に成形や加工が可能です。光学的には高級なガラスに比べると性能は劣りますが、一般的な用途ではコストパフォーマンスが非常に高いため、広く使用されています。

  • 研磨: ソーダガラスは柔らかいため、比較的簡単に研磨が可能です。これにより、製品の表面を滑らかにし、透明度を高めることができます。
  • 成形加工: 研削や切削を行いやすいため、特定の形状やデザインの製品製造に利用されます。

ソーダガラスはその低コストと加工のしやすさから、日用品から工業用途まで幅広く使われており、研削研磨技術の進展とともに、より効率的かつ精密な加工が求められています。

加工のしやすさ

加工しやすい…しやすいが故に、とても奥深い硝材と思っています。
B7等と比べてネバい感覚もあります。
私はまず全ての基準値をソーダガラス・青板で取っております、なぜなら手に入りやすく、癖の少ない、それでいて業界一般的に通じるガラスだからです。
素材として安定しているので、加工ツール、クーラントの評価、もしくは何か異常(Rate低下や、面粗度の変化)があった時の状態確認にも適しています。青板で基準値を取っていれば、異常時に再度青板を入れる事で、その変化により原因を探る事が出来ます。

お客様:これは何のデータですか?
私:これは青板です。
お客様:あー、なるほど、じゃあこの硝材は青板より少し硬いからレートはXぐらいになりそうですねー

等が一般的です。参考値として話が通じたりするものですね。

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