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研磨パッド

保管時の注意点

1.むき出しでの保管はしない
むき出しの状態でパッドを置いておくと大気中のホコリ等が付着しキズの要因になります。

2.縦置きでの保管はしない
必ず平置きで保管してください。
縦置きだと、歪みや折れが発生し研磨値が大きくさがる、または品質の低下が懸念されます。

3.重ねすぎない
平置きでも相当な枚数を重ねて保管すると、パッドの重みで下部のパッドがつぶれてしまい、十分な能力を発揮できなくなることがあります。

4.高温多湿を避ける
高温・多湿の環境だと、変形等によりパッドの性質が変化し、ボロボロになったりすることがあります。
そうなると十分な能力は発揮できなくなります。

貼付け方法

1.パッドのカットは貼付け後
研磨パッドが定盤より大きい場合には貼付け後にカットします。
スラリー供給孔も同様に貼付け後にカットします。そうすることでズレの防止や供給孔の詰まりの防止になります。

2.空気やシワに注意
研磨パッドと定盤の間に空気が入らないように注意してください。
間に入った空気は膨らむことで、突起物となりクラッシュや、品質低下の要因となります。

3.パッドの貼り直しを避ける
一度貼ったパッドを剥がして再利用しようとすると、テープ面やパッド面にシワが発生し、十分な研磨が出来なくなる可能性があります。
また、テープの粘着力の低下から加工中にパッド剥がれが生じる可能性もあります。

溝加工・穴加工のメリット

1.ストレスの軽減
溝や穴をあけることで、ワークとパッドの接触面積が減り、ワークがパッドに吸いつきにくくなることで、取り外しが簡単になります。
また、吸いつきの軽減により加工中のワークへのストレスが軽減され、品質向上にも期待できます。

2.目詰まりの防止
研磨加工中に、凝集した研磨剤や研磨屑(スラッジ)が、溝に入り外部に排出されることで、加工面の気孔をつぶす(目詰まり)事を防止する効果があります。それにより研磨値の向上やライフアップ(長期使用)が期待されます。

3.研磨値の向上
穴加工をすることで、研磨パッド表面に研磨剤を十分いきわたらせることが出来るので、ワーク内部まで均等に研磨しやすくなります。
また、ワーク面外周と内周を均等に研磨することで、研磨値の向上と品質の向上が期待されます。

研磨パッドの種類(ガラス向け)

1.ウレタン含浸不織布タイプ
・不織布にポリウレタンを含浸(結合)したもの
・主に1次研磨用として利用されます。

2.発砲ウレタンタイプ
・耐久性に優れ、適度な弾性があります。
・主に1次研磨用として利用されます。
・酸化セリウムや酸化ジルコニウムなどが含浸されたタイプもあります。

3.スエードタイプ
・ベース基材の上にポリウレタンの発泡層(NAP層)を形成したものです。
・ベース基材には不織布やPETシートなどがあります。
・主に仕上げ研磨用として利用されます。

 

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