固定砥粒工具の開発ーラッピング・ポリッシングに対する考え方ー

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おはこんばんちわ!研削研磨.comです。

今日はですね、ラッピングやポリッシングの工具開発に対するワタシの考え方をツラツラ述べようかなと。
逆に皆様はどう考えているのかってのもお教え願いたいです。

思い返すとワタクシがこの削る・残す・磨くの世界に足を踏み入れたのは十数年前…
それまでは異業種にいました。

当然両面機なんて見た事もないですし、そもそも何も分かりませんでした。
そんな中、文系なのに固定砥粒工具の開発に配属されるというミスジャッジ。

当時のワタクシは難研削がメイン。
SapphireとかSiCとか、窒化ガリウムとか向けの固定砥粒工具開発を任命されました。

あいやまたれよ経営陣。
そもそもSapphireもSiCも窒化ガリウムとか、その名称すら聞いた事がない訳ですよ。
サファイアはかろうじて…ってレベル。

それをラップ加工する固定砥粒工具を開発しろって…。
名前はカッコイイけど訳がわかりません。

そこから来る日も来る日も勉強の日々…。
そもそもSapphireとはなんぞ。人工Sapphireはどうやって作るのか、どんな育成方法があるのか、何に使われるのか。

あれ?このままいくと完全に昔話になってしまいます!!
年齢を重ねる毎に、昔話が増えるって聞いた事があります!!

けど昔話も書きたい!!!

我慢してまた次回にします…。

 

 

ハイ、考え方ですね。
これはいかに「いかに脳内で拡大出来るか?」だと思っています。

例えばL-1のラッピング加工。
加工中にワークがどうなっているのか?ワークに対してダイヤはどうなっているのか?
ワークに対して、ダイヤは何μm刺さり、何μm摩耗したのか?
などなど見えない世界なんですよね。
加工前後にはワークの表面観察や、固定砥粒の表面観察でどんな状態なのかはわかります。
そこから想像して仮説を立てて、検証する事も出来ます。

でも実際加工中は見えないじゃないっすか。
それをいかに脳内拡大出来るかって思っているのです。
ずーーーーとワーク見てると何か変な感覚になりません?
何か頭に流れてきて、脳内3Dで見れるみたいな。

ちなみに私はこの状態を「ゾーン」って呼んでます。

 

何かおかしなこと言ってる人だな…やべぇなコイツって思いました?

 

 

安心して下さい。ワタシもですよ。

 

 

しかも結局仮説の時点で頭で拡大して想像してるじゃないかって思った…

 

大事なのは想像して仮説を立てる事です!!


だと思います!
皆様の考え方お待ちしております。

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